WebベースのイーサリアムクライアントのEthcore Parityをインストールしてみた。純正クライアント(?)のMist/gethよりも高速で軽量だとの噂である。

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インストール方法

インストールは簡単だった。 Windows版についてはこちらからダウンロードページに行ってパッケージをダウンロードして実行すればよい。私は今回Windows版をインストールしてみた。

Linux(Ubuntu)はソースからコンパイルか一部パッケージ, Mac OSXについてはbrewコマンドでのインストールとなるようだ。

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実行すると以下のようば画面がWebブラウザで起動する(私の場合はChrome)。

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私は、Windows 10で実行したのだが、以下のように裏側でDOSプロンプトが起動し、Parityのプロセス(ブロックチェーンの同期)が動いている。利用中は決してクローズしないように。。私のMacbookでは現在Mistを利用しているが、後日MacOS版も試してみようと思う。

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イーサリアムウォレット画面

メニューからEthereum Walletを起動すると以下のような画面が立ち上がる。見た目は純正クライアントのMistとほぼ同じでMistを使ったことがある人ならすぐ使えるだろう。

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利用した感想は?

開発元のベンチマークテストによるとParityはその他のクライアントである geth, eth, EthereumJに比べて何倍も高速なようだ。私の使っているWindowsラップトップは高スペックではないが今のところ軽快にブロックチェーンのSyncが動いている。まだコントラクトの作成は試していないので、試したら加筆レポートを行いたい。

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出所:https://ethcore.io/parity.html

 

Proxyの警告が発生する場合

Windows版で以下のようなProxyの警告( “We recommended configuring htttp://home.parity./ address for your proxy node.”)が出た場合は、Parity Chrome Extensionをインストールするのが一番簡単な解決方法らしい。とりあえず、動いているので私はそのまま放置している。

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参考文献:
http://ethereum.stackexchange.com/questions/6836/how-do-i-configure-a-home-parity-address-for-my-parity-node-browser
https://github.com/ethcore/parity/wiki

Mac OS X版(追記)

Mac OS X版のParityインストールについては、Windowsのようなインストーラーはないが、インストール自体は簡単だった。ただし、事前にXcodeとbrewが動く環境を構築しておくこと。

インストール方法(Mac OSのターミナルを起動)

以下のコマンドを実行する


% brew tap ethcore/ethcore
% brew install parity

以上で、インストールが完了

Mistと併用したい場合は、Partyをgethモードで実行することもできる。


% parity --geth

起動後Mistを起動するとParityと連動してMistが動いた。Web版を実行することももちろん可能。